ひなあられは、ご飯に形が似ている。
だから、ご飯の代わりになるのではないだろうか?
桃の花のつぼみも、ひなあられに似ている
ひなあられは甘いが、煮物や照り焼きをはじめ、和食には砂糖を入れる料理が多い。
つまり、あられの甘さも調味料と考えれば料理は成立するはずだ。
そんなことを思い立ち、試してみた。
結果は5段階で評価した。味、見た目のほか、こぼさずに食べられるかという点を「食べやすさ」として採点している。
ちらしずし
ひな祭りといえば、これ。
カラフルな所もちらしずしにぴったりではないだろうか?
まず、ご飯らしさを出すために、あられにダシと酢を注いでしっとりさせる。
実家の父イチオシの、7種の昆布が入っただしパックを使用。
重箱に詰めたら、具をトッピング。
煮しめは砂糖を入れずに作ってある。
なぜか黒酢しかなく、色が悪くなってしまった。
かなり適当に作った煮しめ
完成。上から見ると普通のちらしずしである。
なにか足りないと思ったら、海苔を忘れていた。
しかし取り分けてみると、具の下からあられが登場する。
間違い探しのような写真
味に違和感はない。具のしょっぱさと良くマッチしている。
ただし箸では食べづらいので、スプーンを使用した方が良さそうだ。
味 |
★★★★☆ |
見た目 |
★★★★★ |
食べやすさ |
★★☆☆☆ |
ひなあられの中に入っている大豆が固いので、気づかずに噛むとびっくりする。
カレー
ちらしずしに並んで日本人に愛されるメニューと言えば、カレーだろう。
きのこカレー
器に盛ったひなあられの上からカレールーをかける。
ひなあらカレー
カレーの辛さで、甘さが緩和されることを期待していたが、かえって際立ってしまう。
ドライカレーのレーズンとか、ハムとパインのステーキとか、その手の味が好きな人におすすめの味。
味 |
★★☆☆☆ |
見た目 |
★★★☆☆ |
食べやすさ |
★★★★☆ |
激辛カレーとなら合うかもしれない。
カップヌードルごはん
カレーと並ぶ日本の国民食、ラーメン。
そのラーメンの味をご飯として楽しめるという画期的商品を応用してみよう。
今回、初めて購入。
添付のご飯(アルファ化米)を計量したところ1カップだった。
パイレックスの計量カップは便利
ご飯の代わりに同量のひなあられを入れて、箱の説明通りにレンジで加熱する。
ギフトボックスのようで美しいが、数分後には変わり果てた姿に・・・
加熱が終了し、ふたを開けてみると全部とけている。当然かもしれない。
見るも無残
味については、しょうゆ+砂糖という、なじみの組み合わせのためか違和感なし。
みたらし団子のタレの味がする。
しかし、そのままでは辛すぎる。まさにタレ。
味 |
★☆☆☆☆ |
見た目 |
★☆☆☆☆ |
食べやすさ |
★☆☆☆☆ |
添付のご飯を入れて再加熱したら食べられるようになった。
あまからご飯
食べるラー油
ラー油のピリ辛と、あられの甘さが合うのではないかと思い試してみた。
油の少ないタイプを発見
食べるラー油の具だけが瓶に詰まっていた
本当にカラカラ
見た目、味ともに悪くはないが、食べている側からポロポロこぼれる。
ラー油が油の少ないタイプだったことも一因か。
味 |
★★★☆☆ |
見た目 |
★★☆☆☆ |
食べやすさ |
★☆☆☆☆ |
食べやすさを工夫をすれば、おつまみとして利用できるかもしれない。
オムレツ風
最後は甘さを活かしたメニューとして、卵を混ぜて焼いたものを作ってみた。
砂糖が多いので、すぐに焦げる。
フレンチトーストのようになること期待していたが、ひたすら甘いだけのものができた。
そこで豆乳を入れて焼いてみたところ、今度は固まらない。
いつまでもこの状態。
「つなぎ」をしっかり入れないと、やはり難しいようだ。
小麦粉を加えて、ひなあられ入りホットケーキのようにするのが無難かもしれない。
味 |
★★☆☆☆ |
見た目 |
★☆☆☆☆ |
食べやすさ |
★★★☆☆ |
牛乳等をかけて、そのままシリアルとして食べたほうがいい。
まとめ
今回試した中で一番まともだったのは、ちらしずしだ。やはり、しょうゆと砂糖の組み合わせというのは安心できる味になる。
イマイチだったメニューも、工夫次第で料理として成立させることができるだろう。
しかし、一番おいしいのはそのまま食べることだという事実も同時に悟り、「うれしいひなまつり」の歌の替え歌で喜んでいた幼い日のことを連想した。
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