「濡れ手で粟」は悪くない!

「濡れ手で粟」という諺には、楽をして儲けるというマイナスイメージが付きまとっている。
しかし、私は濡れ手で粟が悪いことだとは思わない。
最小限の努力で最大の結果を出せるように知恵を絞るのは、大切なことではないだろうか。
この人だって、「手を濡らす」という工夫によって多くの粟をゲットしている。
「濡れ手で粟」を思いついた人は偉い。
このような単純な工夫が、なかかかできないのだ。
濡れ手で粟の偉業をたたえ、名誉挽回するために、オブジェを作ってみようと思う。
材料
まず、粟を探さないといけない。
このような食材は、農産物直売所が頼りになる。

近所の直売所。水車がトレードマーク。
ひえ、きび、あわ が並ぶのは直売所ならでは。
粟をつかむ手は、だんごで作る。

左が近所のスーパーで買った259円のだんご粉、右は100円ショップ。

100円ショップのほうが量が多いという衝撃

パッケージ裏の重大なお知らせ。知りませんでした・・・
手を作る
だんごの着色には、ウコンとパプリカを使う。
黄色+赤で肌色に近いものが作れるのではないかという予測からである。


ちなみにウコンは近所の八百屋で売っていた。
50グラムほど入って200円!
だんご粉にぬるま湯を加えて練り、パプリカとウコンを混ぜ込む。

なかなか色がつかず、かなりの量を入れる。これがまずかった・・・
色の付いただんごは適当に丸めて、20分ほど蒸す。

ストーブを活用
蒸し上がった2色のだんごを、色合いを見ながら混ぜていく。

ところが、肌色にならない。ウコンを入れすぎたようである。
白いだんごを追加して色を薄めるが、まだ色が濃すぎる。
用意した粉を使い切った時点で色はあきらめ、成形に入る。

大まかに形を作ったら、ナイフで切り込みを入れて指を作っていく。

ナイフは水をつけながら切らないと、すぐにくっつく。

だんだん手らしくなってきた。
そして、手の完成。

純白の皿に鎮座する手。こわい・・・
このだんごは、濡れ手で粟の偉業をたたえて作っているはずだ。
それなのに、次第に不気味なものになっていく。
大丈夫なのだろうか・・・。
気を取り直して、粟のソースを作る
粟を鍋で煮て、柔らかくなったところに甘く味付けをする。

参考になるレシピが見つからなかったので適当に作った。
いよいよ、「濡れ手で粟」の光景を再現
まず最初に、ハケで水をつけて「濡れ手」にする。

ここが、濡れ手で粟さん(勝手に命名)の勝利ポイントである。
そして、たくさんの粟をつかんでもらう。

たっぷりゲットした。
濡れ手で粟さんの偉業にあやかるため、このだんごを食べてみたいと思う。

大きすぎて箸では切れないので、ナイフとフォーク。

私は今、手を食べている・・・

粟ソースに隠れてエグさが軽減されたのが救い。
名誉挽回はできなかったが・・・
団子の味は、ものすごくウコンだった。
粟のソースは、甘いおかゆといった感じ。オートミールに似ている。
「濡れ手で粟の名誉挽回」という目的は果たせなかった気がする。
しかし、このだんごは健康にとても良いはずである。
肝臓に効くウコンと、ミネラル豊富な雑穀。2日酔いの朝に最適。
それで良しとしよう。

おまけ
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